ただ、地図を眺めながらルートと行程時間をあれこれ計算しても、なかなかうまく設定できない。
そんな時に、ヤマケイオンラインに新しく登山計画なるサービスが始まった。
早速試しに触ってみると、ルートを選択すれば同時に行程時間も計算してくれるようで便利。
2泊で無理せず周回するために、甲斐駒ケ岳と農鳥岳はまた今度としてセッティングしてみた。
7/22
7時、北沢峠発
栗沢山まで、淡々と高度を上げる。標高が高いのか息があがりがち。
途中、甲斐駒が綺麗に望めたがあと少しで栗沢山山頂だとシャッターチャンスを逃した^_^;
もうガスってる、

早川尾根づたいには北岳や仙丈ヶ岳が望めるが、この日は山頂付近に既に雲が取り付いてしまっていた。

早川尾根小屋を通り過ぎようとすると、赤薙沢ノ頭手前で崩落のため通行不可とある。。。
通れなかったらいったん広河原に降りて登り返すことになるが、それは5時間弱のロスだし、しんどすぎるぞ。
アップダウンを繰り返し、鳳凰の山々が見え隠れする。

14時30分、薬師岳小屋着
あばら屋的造りに、にこやかな若い女性二人が切り盛りしている。
先週までは一人だったそうだ。
トレランナーも多いのかサインも幾つか並んでいた。
時間も早いので巨岩の上で呑んだくれ、背景はガスった北岳。

仙丈ヶ岳をシルエットに夕日も眺める。

7/23
ご来光を眺める。今日は天気良さそうだ。

5時30分発 早朝、鳳凰の稜線を駈けるのはまさにスカイランだね。
南アルプスの山々はもちろん、富士山、八ヶ岳まで望めるんだから。
観音岳から北岳を望む

八ヶ岳

北岳、あの大雪渓を登り返すと思うとちょっと萎える^_^;

高嶺からの甲斐駒ケ岳、もう見納めかもしれないので、一枚。

白鳳峠からは延々の下り。膝の負担が大きい。
あまり人が通らないのか、ガーガー鳴く鳥が珍しそうに近づいてきた。

広河原に降り足の様子伺うも、上りに使う筋肉はまだ大丈夫なようだ。
ポールをアイゼン代わりに二俣コースの雪渓をつめていく。
雪は緩んでいるので問題なし。数回ポールを折り曲げかけたけど^_^;

雪渓の上端部でお昼とした。
今回持ってきたZシートに腰を下ろすと、柔らかくって気持ちが緩む。
小屋で作ってもらったお弁当は、
クロワッサンにはちみつジャム、プルーン、チーズソーセージ、野菜ジュース、カシューナッツ等など
女の子♪系もまた楽しい。
しかし、一旦気を緩めるともとに戻すのは辛いもので、
雪渓が終わると今度は丸太のはしごが続き、何度も息を整えつつ、精魂尽き果てそうになる。
山頂近くになると高山植物が咲き乱れこの世のものと思えない程なのに、
瀕死状態の自分が何だか可笑しくなってしまう、気分はハイ状態だ(笑)


山頂からは全方位素晴らしい眺めだ。


朝までいた鳳凰三山。
広河原から二俣の雪渓に目をやり、よく登り返してきたもんだと我ながら呆れる^_^;

南は塩見岳まで望める。いつかは縦走したいもんだ。

北岳山荘は7割ほどの混みようかな。平日なのにすごい人気だ。
水はタダ。ゴミも回収してくれる。ビール250円(訳あり賞味期限切れ)
診療所もあり、スタッフは50名ほどいるんじゃないかな。
7/24
予報は晴のち曇らしいが、朝はガスって稜線の風が強い。
それでも一昨年よりはましな状況、
間ノ岳から先は未踏なのでガスの中コンパス頼りに三峰岳へのルートを探す。
急傾斜の岩場には真新しいマークがしっかり付けられていて助かる。
間ノ岳へ向かってくる登山者が多いのに驚いた。皆さん塩見岳からの縦走なのかな?
三峰岳は大きな岩の塊のようで、眺めも期待できないのでスルー。
尾根伝いに高度を下げていく。

シラビソの樹林帯は駈けるには調度良く、TJARのコースでもあり感慨深い。
高望池から次第に高度を上げていく。
北沢峠の最終バスは16時、時間が気になりつつ登るしかないので登る。


12時30分 仙丈ヶ岳
時間を気にしながら、北岳山荘のお弁当を食す。
ガスの合間から、昨日今日いた北岳、鳳凰三山に別れを告げて樹林帯へ下る。


結果的には、ほぼ計画通りに周回できたようだ。
かなりの疲労とすぐには解けない緊張感が何だか心地よくもあり
帰宅後も、数日アルプスの余韻に浸っていれそうだ。