2020年4月29日水曜日

2020-04-29その他:武漢肺炎による登山自粛についての所感

お山を毎週のように楽しんでいる私は、こんな対策採っていますと簡単に書けば良いようにも思いますが、
なるべく誤解されないように、前提となる事柄に対しての私の理解についても記載します。
同じ考え方の方は最初の方は読み飛ばして「登山自粛について」から読んでください。

武漢肺炎の特徴

ウイルスの人への感染率が高い。
感染して重症になる率は低いが、重症になる速度は速く、両方の肺が炎症となり数時間で死に至る。
ウイルスは感染者の飛沫(くしゃみ・咳・つば)等により、近接者の喉の奥の粘膜等から侵入感染する。

武漢肺炎の感染防止策

一般に、ウイルスを完全に地球上からなくすことは不可能のため、抗体を身につけるか、ワクチンを摂取するかのいずれかが根本的な対策となる。
感染を避けるために、手洗い/うがいによる付着ウイルス除去が有効。
人に感染させないために、マスクをして飛沫(くしゃみ・咳・つば)の拡散を防ぐ。
感染拡大しやすい状況である「3密」を避ける。
.密閉空間(換気の悪い密閉空間である)
.密集場所(多くの人が密集している)
.密接場面(互いに手を伸ばしたら届く距離での会話や発声が行われる)

緊急事態宣言について

武漢肺炎のウイルスは新種のため、ワクチンを開発・認証するには1年ほど時間が必要であり、また抗体保有者の拡大にも時間がかかる。
しかしその間に感染が爆発的に拡大すると、医療機関で重症者の医療を行えなくなる医療崩壊が生じてしまう。
これを避けるために感染拡大を“おだやか”にする行政の施策。
したがって、医療機関のキャパに余裕がある状況になれば解除されるし、再び医療崩壊の可能性が高くなれば宣言が繰り返される。

登山自粛について(主催者側)

登山といえば自然の中で広々としたイメージはある。けれども、日本アルプスや富士山など行かれた方はご存知のように、メジャーなお山はもはや観光地と化しており、上高地や富士山五合目は都会の繁華街と同じ人出で3密だ。
また、メジャーな山小屋はシーズンともなれば一つの布団に見知らぬ人と二人三人と寝かされるわけで3密の極みだ。また、団体で登山するパッケージプランもビジネスになっているが、これらの人が列をなして山道を行くのも3密といえる。
なので、アルプスの山小屋が営業自粛するとか、行政が登山者のための駐車場を閉鎖するとかは、理解できる。
近場で言えば、大台ケ原の駐車場及びセンターは閉鎖された。大峰の弥山の山小屋は開業延期した。金剛山の登頂ハンコも閉鎖しても不思議ではない。
行者還小屋や弥山の冬季避難小屋は開けてあるとのことだけど、これは緊急時の利用だから、利用者の責任に任せないと、閉まってたからって小屋の前で凍死されても困るし。
山で営業する人、イベント企画する人は、3密避けるために自粛するでしょう、責任取れないもの。

登山自粛について(利用者側)

山を利用する・楽しむ人側の自粛はどうでしょう、これがメインテーマでした。
3密を避けるためには、登山者の多い山には行かない。人の多そうな時間帯を避ける。登山者と出会ったとしても距離を保つ、出来ればマスクする、でしょうか。
ネットで見ていると、お山へ行くための他県への車移動、コンビニの利用等も自粛すべきとあったりしますが、人の多い観光地に行くわけでなく、親族の家に泊まるわけでもなければ、山行による感染拡大にはなっていない(自宅にいるのと同じ感染拡大率)と考えます。
山で遭難したら、救助隊に感染の危険があるという話も聞きます。先日の八ヶ岳でもそうした記事がありました。しかし、これは街中で交通事故があって救急隊員が感染の危機があるというのと状況は同じですよね。発生率がお山の遭難のが多ければ問題になりますが、それは人によると思います。

私の山行スタイルにおける対策

私は基本単独行なので、同行者との長時間近接距離の心配はありません。
人の多そうなメジャールート、大峰山系で言えばトンネル西口から弥山ルートや、清浄大橋から山上ヶ岳は避けます。金剛山の山頂辺りも避けます。もちろんアルプス遠征とかは今年は無しです。
人と遭遇するときは距離を開ける・飛沫を避けるよう注意します。
行ったことのないルート、危険と思われるルートは避けて、限りなく下山率100%のルートを選びます。

私の考えてることはこのくらいです。

みなさま、人に感染させないよう、自分が感染しないよう、医療従事者に負担が増えないよう、自己判断でお山を楽しんでください。





2020年4月26日日曜日

2020-04-25比良:小川新道・北稜

武漢肺炎で医療機関崩壊回避のための特別警戒宣言発令の中、
三密を避けるべくお山に行ってきた。
私の場合、単独行なので市街地から離れてお山に一人いる時間を多くするのが一番「密」にならない。
報道で「登山も控えて」と言っているのは、
複数人でハイキング行ったとしても、ほぼ半日の間近距離で息をするわけで「密」と言える。
また、メジャーなアルプスとか山小屋で一つの布団に複数人で寝るとか、
それ以上の「密」はないでしょう的な状況になるんだから、それは避けるべきだ、分かる。

今回の山行での人の近接はというと、
登りは、金糞峠手前で降りてくるトレランさん一人とすれ違ったのみ。
武奈ヶ岳山頂で複数人居られたが、10m程離れて短時間。
下りではいつもと変わらない人数とぼちぼちすれ違った。という状況なので、
個人的には三密避けれてると思ってます。

家に帰ると、近所の子供達がマスクもせずに普通に声を上げて道端で遊んでいて、
親の気が知れない、と思う状況です。

さて、今週はヤマレコのレポ見てると、気温低くてお山はまた雪が積もってるみたいで、
標高低いほうが良いかと、比良をチョイスした。

6時半、イン谷発

今回は、小川新道の登りと北稜から広谷への散策が目的。
サクッと大山口から金糞峠へ登り、沢沿いに大橋まで下って、小川新道に取り付く。

急傾斜の倒木の部分は、踏跡、枝切りしっかりしていて危険ではなかった。
ただ、ややこしいのは間違いなく、足元ぬかるんでたり、下りでは通りたくないと思った。

いくつかのピークを超え、癒やしのブナ林。


コヤマノへ癒やしルートを堪能して、武奈ヶ岳山頂。
遠くは霞んでたけれど、パノラマビューはやはり気持ちいい。
本日のコヤマノはこんな感じでした。


北稜を下る途中から、釣瓶岳。ほんわかしてます。


細川越から広谷の沢沿いは楽しい散策。
思わず春の小川を口ずさんでしまう(笑)

何度か微妙な渡渉を繰り返し、イブルキノコバへ。
春の花もたくさん咲いてます。


八雲から北比良峠。今日はこんな感じ。


下りは、ダケ道で。

13時着。トータル6.5時間、13km、累積標高1280m

前半かなり調子悪く、後半は腰が痛くなって、バンテリン塗布した。
距離、時間とも8割ペースな感じで、春のお山を楽しめた(笑)




2020年4月17日金曜日

2020-04-16大峯:行者還の稜線散歩

前日にヤマレコ見て驚いた。弥山が積雪50cmだって。
先週登っておいてよかった。
で、今週はと言うと90番から登ることは決めたけど、行く先が決まらない^_^;

7時、90番発

登り始めは雪もなく、気温も低くない。
1350m辺りから雪を踏むようになった。
稜線に立つと風は流石に冷たい。
弥山への上りは真っ白に見えた。今日はパス。


行者還岳へ奥駈道をファンラン。
小屋の中を覗くと見慣れないはがきがあった。
これは我が師匠K.Katoさんの奥駈・小辺路・弘法をつないだ221km3日と約6時間という
真似する気にもならない、呆れるくらいの記録だ。
他の小屋にも置いてあるのかなぁ、一般ハイカーが見ても驚きを通り越して感動できないんじゃなかろか、とも思いつつ笑えた。


そのまま進んで、お気に入りの場所まではやはりアップダウンでの雪がややこしかった。
その先は岩場の雪で更にややこしいだろうと折り返した。

腰の温度計は10℃を超えて天気もいいので、稜線を一ノ峠まで散策。
そこから奥駈出合までのトラバースは日陰で雪がややこしいので、
普段は通らない稜線に登ってみた。笹の葉が無くなっていて踏みやすかったし。
登ってみるとかすかに踏み跡が続いていた。
こっちの方が、南は釈迦ヶ岳まで望めるし、いつもの薄暗いトラバース進むより気持ちいい。

弥山が望めるところで休止。
あまり見かけない角度からの弥山と八経ヶ岳、奥駈出合いから弁天の森までのラインも分かりやすい。


更に、八経ヶ岳から五鈷嶺へと続くラインも一望できる。もちろん釈迦ヶ岳までも


更に、北を見れば行者還岳・大普賢岳・山上ヶ岳も一望できた。


北から南まで大峯の山々を見渡せるポイントはもしかしてここが一番じゃないのかな
と思わせるほどの景色を堪能出来たので、今日はここで終了。

12時半着。トータル11km、5時間半、累積標高1000m

帰り道、クレーンで落石防止の網を釣り上げていた。ご苦労さまです。


感謝。


2020年4月10日金曜日

2020-04-09大峯:弥山(114)周回、熊渡から

309は次の日の15時に通行止め解除となり、大峰もいよいよシーズンインとなる。
武漢ウイルス避けるためにも、山行が一番。単独行ね。グループは微妙かも。
週末は天気も良さそうだけど、てんくらを見ると山頂はまだ氷点下予報だ。


もう身体は春モードになってるのでちょっとつらい。
ということで木曜に行ってきた。

6時半、熊渡発

冬季は川合発が殆どで、夏季はトン西あたりまで車を入れるので、熊渡からはかなり久しぶりだ。

林道通って、九十九坂登って、自然林を直登した。
これは冬道だけど、テープと踏み跡が明瞭だったので入り込んでしまった。

8時半、カナビキ尾根分岐

大気が霞んでいるのが分かったし空気が冷たいので、八経はもう少し日が昇ってからと、狼平へ進んだ。

弥山への登りは、体温上がってなんとかなったが、
弥山小屋で一息すると寒くてたまらず、冬用ミドルウエア着込んだ。
念の為にと担いできて良かった。
いつもは、八経ヶ岳眺めながら腰を下ろすんだけど、寒いので小屋前のベンチで一息。
日差しは温かいが、風が冷たすぎる。

久しぶりの八経ヶ岳は、まだまだらに雪を残していた。


大普賢岳、山上ヶ岳方面。
紫外線と春霞って感じかなぁ。PM2.5?


避難小屋の扉は、かなり強引に押すと半分開いたけれど、
これじゃあ、雪や氷がついてたら開かないだろうねぇ。
昨年せっかく新しく作ってもらった扉だし、うまく調節して欲しいな。

八経ヶ岳へは、オオヤマレンゲ自生地のトレイルにまだ雪が残っていた。
山頂手前の岩場が凍っていて、一瞬ヒヤリとした。

11時、八経ヶ岳


看板はどこかに飛ばされたか見当たらず。
腰の温度計は11℃だったけど、風が冷たくて体感は0℃かな。
立ち止まってると身体冷えるのでさっさと先に進んだ。

14時、熊渡着。トータル7時間半、17km、累積標高1500m

先週とかの武奈ヶ岳と比べると、木々の新芽は固いままで、
やっと氷の世界から開放されて生気なしといった山容だった。
結局、誰とも出会わず。鹿にも熊にも(笑)鳥は元気に鳴いていた。
全く一人占めの大峯でした。

感謝。




2020年4月4日土曜日

2020-04-03比良:武奈ヶ岳・シャクシコバノ頭

気持ちは大峰なんだけど、まだ凍った岩場とかありそうなので、今週も比良。
3週連続となり、なるべく違うルート、同じでも向きを変えるとか意識したけれど、、、

7時半 イン谷トイレ前発

青ガレから金糞峠へ直登、更にコヤマノへ直登。
睡眠不足もあり体重かった。

コヤマノは、雪が昨日降ったのか薄っすらと残っていた。
とりあえず武奈ヶ岳へ。

晴れて風も弱いけれど、先週よりも霞んでるかな。
北側の景色。


それでも白山?が赤白く浮かんで見えた。


パン一つ食べて、
予定では北稜下って、沢沿いを大橋まで下り、小川新道を登り返す予定だったけど、
足元乾いてないので、北稜、広谷のぬかるみは敬遠。
先週に西南稜も下ったし小川新道を登り返す元気も沸かずで、
コヤマノに戻って、中峠からシャクシコバノ頭へ。
蓬莱山と武奈ヶ岳を望んで、もう一度コヤマノだけ登って、直登ルートで下山。
ダケ道も先週先々週と下ったので。

金糞峠手前で、小さな花が少しだけ群生しているの見かけた。
あまり写真撮ってないので一枚。F2.8,50mm


小さい花は露出やらピントやらむずかしいなぁ。


13時着。

トータル6時間、11km、累積標高1250m

大山口辺りは、桜が咲き始めできれいでした。