2013年10月29日火曜日

2013-10-28大峯:小坪谷・天川辻・奥駈道





先々週の八ヶ岳2泊3日から体を動かしてなくって、今回はリハビリも兼ねてハイク。
奥駈道の紅葉は既にピークを過ぎてるだろうけど、この季節を堪能すべく行ってみる。
昨年は「2012-10-13大峯:大普賢岳・弥山の夕日」でこれ以上ない程の景色を味わったし、
今年はあえてタイミングを狙わなかったのだ。

ルートは、小坪谷・天川辻でアクセス。
一昨年「2011-09-10大峯:川合・行者還・309」で、台風直後に下りで通ったルートだけど、
途中迷ったし、もう一度ルートを再確認してみることにした。

7時発



気温3℃。吊り橋を渡って、最初は明瞭なトレイル。
小坪谷沿いに幾つかの小さな沢を過ぎて、東向きに分岐する沢を登る。
こんな天理大の標識は前回見た記憶が無いけど、心強い。



沢を登って行くと、水は枯れて、この標識がある。



板に書かれた文字は読めない。
ここを更に少し登ってみたが、テープがなくなりルートロスト。
戻って辺りを見渡すと、南側の斜面をトラバースするのが正解のようだ。
つづら折りに斜面を登って尾根に出る。



この尾根は記憶に無いけど。。。
尾根を少し登るとまた南の方にトラバースして、またつづら折りに斜面を登って、を繰り返す。
行きは気づかなかったけど、こんな古そうな天理大の標識もあった。川合・行者還岳とある。



つづら折りの斜面は、とてもデリケートでトレイルがしっかりしていない。
天気良い日はテープ頼りに進めるけど、慣れてなければ難易度高いと思う。
つづら折り斜面は、トンネル西口の沢沿いルート上層部x3ぐらい。
基本降りる時は、西向きに降りて小坪谷の沢に達したら、それに添って下ればいいだろうけど、
足元危ういし、悪天候の時に初めて降りるとかは危険と思う。

天川辻間近



天川辻着、9時。



ここから取り敢えず奥駈出合いを目指してのんびり歩く。
気温6℃、微風。







空気が澄んでいて、八経ヶ岳も、大普賢岳もクリアに見える。





途中、何組かのシルバーハイカーご夫婦を見かける。
行者還岳を目指すんだろう。


何度も通う奥駈道、先に逆光に照らされた鮮やかな色彩があると新鮮、

















奥駈出合から先は行かずに、おにぎり休憩して戻る。













小屋からの行者還岳



はしごを登った辺り



いつもの場所まで行ってみた。









一日があっという間に過ぎてしまった。
何度もため息つきながら木々を眺めた。


感謝。






2013年10月15日火曜日

2013-10-12~14八ヶ岳

何かの記事で、映画の小津安二郎監督がよく散策して構想を練ったと紹介があった「蓼科」(たてしな)。
検索すると八ヶ岳の北部にあたるらしく、すぐさま近くの本屋で八ヶ岳のヤマケイ地図を購入。
麦草峠の無料駐車場を拠点に、北部の蓼科、南部の八ヶ岳を周回するコース設定とした。
車中泊で、食料は車で下に降りてコンビニで購入すればいい。




いつものように、前日11日金曜日に車を走らせ現地入。
メルヘン街道からは、八ヶ岳の全貌が見渡せた。




1日目:
深夜の雨風は止んだが、朝はガス。



回復予報のはずなので、茶臼山は帰りに登るとして、五辻、ロープウェイ山頂駅のルートを進む。
川原にあるような角の丸い大きな石のトレイル。



北横岳から亀甲池へはかなりな下りで帰りが思いやられる。
大祥寺原から蓼科山へのトレイルも丸い岩の急坂で岩が濡れているので登るのに苦労する。
蓼科山荘前には多くのハイカーさん達。山頂への山道も行列状態だ。





大河原峠には沢山の車が止まっていた。皆さんここからアクセスするのね。
双子池には紅葉が少し残っていた。



さて、ここまででかなり時間がかかってしまい、予定では北横岳を登り返して茶臼山へと縦走はずだったが、無理すると次の日辛いので高低差の少ない雨池へのルートを行くことにした。



あまり期待してなかったんだけど、「高原」って感じでとてもいい景色。







駐車場は満杯。路駐もかなりいる。
取り敢えず車で下のコンビニへ買い出しに。
帰ってくると予想通りスペース無し。日帰りの方がいることを祈ってしばし待機して、何とか駐めることが出来た。

1日目コース



2日目:
現地に入る前の当初の予定では、赤岳までの周回でも無理やりなら出来なくないんじゃないかと考えていたが、昨日の様子からもしかして地図の標準時間が台高山脈あたりのように厳しい設定になっているのかもしれないというのと、せっかくの高原地で天気もいいんだからもう一日伸ばしてゆっくり愉しめばいいかな、ということで本日は6,7時間で赤岳山頂を目指すことにした。
(この時はまだ、八ヶ岳の人気に気づいていない:-)

早朝、気温0℃




丸山、中山までは比較的ゆるやかなアップダウン。
でも、朝の一杯が効いて苦しい(笑)



天気は快晴、日差しが痛い。気温は一気に上がってるけど、風がかなり冷たい、いや気持ちいい。

天狗岳、根石岳と爽快!



硫黄岳。広い山頂はまるで観光地。
止まると寒い。








アルプスが一望できる。北アの大キレットがよく見える。



次第に赤岳が近づいてくる。


横山辺りの鎖場は渋滞が各所で発生。
これでトレランモード消失^_^;

赤岳山頂には昼過ぎに到着。
この先何処かぶらぶらする場所もないけど、絶景を眺めているだけで日が暮れる(^o^*)/

遠景に台形型の蓼科山、中景に天狗岳、近景に硫黄岳



横岳



阿弥陀岳




狭い山頂は人だかり




ひと通り景色を眺めたので、宿にお泊まりの手続きに行った。
「泊めてもらえますか」
「予約の方ですか?」
「いえ、してないですけど」
「予約してない方はお断りしてるんですけど」(@_@)
「行者小屋なら開いてると思いますよ」
いやいや、もしもし、ここまで来て、行者に降りて泊まれって酷ですぜw。
「今から予約すること出来ますか?」:-)
「10日前からもうお断りしてるんですよ」
「今朝、麦草峠から来て、車置いてあるから、明日また戻らないといけないんです、何とかならないですかw」
山小屋で宿泊を拒否することはない事は知っているし、
小屋の人も、けが人等のために少しは空きをとっているが、まだ時間が早いので。。。
と言っていたので、ま、そう深刻にもならずにこやかに交渉は成立。
宿泊名簿に記名すると、
「スタンプカードお渡しします。次回から特典ありますよ」
と、マニュアル的な手続き。
「あの、、、奈良からなんですけど」
小屋の人も半分笑いながらの対応だった(笑)



通された寝床は、角の窓際特等席。
横になって富士山が見えるー(^^)v



しばらく佇んで、まだ時間も早いので服を着込んで外に出た。
もちろん、ビール片手に。





iPhoneのパノラマ




眼下に街並が見えるってのは、山深いアルプスでは経験ないな。
それもあって、老若男女多くの人に人気なんだろう。





いつまで佇んでも飽きない。
ビールx2、ワンカップx2を頂いてしまった。
布団に横になって富士山見ながらくつろいで、食事。




食後は夕日を見にまた外へ、




小屋はとても小奇麗で、なぜかネパールの民族手袋やマフラーが置いてあったり、
トイレもとてもキレイにされていて、ネパールの音楽なのかBGMがイイ感じだった。
食事は、、、かな。
シルバー団体さんとかで部屋は賑やかだったようだが、耳栓していたので何にも気にならずぐっすり眠った。

2日目コース



3日目:
朝食



ご来光



曙の富士山



景色を楽しむなら、昨日のコースをピストンすればいいんだけど、渋滞は避けたいので下に降りて下から山々を眺めることにした。



赤岳鉱泉のナナカマド



登り返して、赤岩の頭からの硫黄岳



オーレン小屋経由で、根石岳、天狗岳

途中の樹林帯登りでカモシカさんに遭遇。トレイルを曲がったところだったので近くまで気づかず、3mぐらいの距離で鉢合わせ。カモシカさんは特に驚く素振りもなく、私もどうも「こんにちわ」と挨拶した。その後カモシカさんはゆるりと林の中を歩いて行かれた(笑)







天狗の奥庭では、山ガールが足をくじいたのか添え木をしてヘリを待っていた。
黒百合ヒュッテの方なのかトランシーバで連絡をとっている。
時間もないし、野次馬もしたくなかったので立ち止まることはなかったが、
ヘリは到着しても10回ぐらい旋回していたのに、引き上げはあっという間に完了して飛び去っていった。


見守る人達



渋の湯で営業している温泉旅館は古めかしく、冷山歩道への入り口が分からなかったので玄関に入って奥で新聞を読んでいる宿のお爺さんに道を尋ねた。
工事しているらしく分かりにくかったようだが、その先も山道は踏み跡が殆ど無く、落ち葉が多くて辛うじて迷わない程。人を避けようと思って選んだけど大丈夫かな。。。



メルヘン街道近くは良く整備されていた。でも、みんなメジャーなルート行くんだろうね。
小津はこの辺り散策したんだろうか。



赤岳頂上山荘では、食材が足りないとのことでお弁当をもらえず、お腹が空いたので白駒池まで行くことに。青苔荘で寒いのに何故か「信州ざるそば」を食した:-)



3日目コース



3日間のコース