2014年6月11日水曜日

トレランとはなにか 「Trail Running 2014」を読んで、

雑誌「Trail Running 2014」を読んだ。なかなか考えさせられるいいインタビューが載っていて、鏑木さん、石川さん、望月さん三様の想いに現在のトレラン事情を感じれた。

鏑木さんといえば言うまでもなく、世界的な大会UTMBの上位入賞者であり、日本のUTMFを立ち上げトレランの第一人者である。彼のトレランのイメージは、ロードランナーがお山に入ってきて大人数で大会をすることが前提にあるようで、その時にロードのマラソン大会とはノリが違いますよってのをどう選手や主催者に理解してもらうかに問題意識を持たれているように思えた。大会が大きく膨れ上がってしまいそうな状況で、単にロードがお山に変わっただけのマラソンではないですよ、お山に敬意を払って走りましょうという思いを大会に浸透させようと苦心されているように見受けられた。

石川さんは、大きな大会のプロデュースもされているけど、少人数のトレイルツアーも積極的に催していて、山を走る楽しさを地道に普及されているように思う。つまり、大人数で走ることで発生してしまう不都合なことよりも、山を走る楽しさを一人一人に伝えることをされている。

望月さんは、トレランというカテゴリーの中で大人数のレースのイメージは無く、「トレイルランナーも登山者です」「トレイルランはジョギングやマラソンの延長ではなく、登山の一つの形態です」と言い切っているように、ロードランナーから入り込んだとか関係なく、トレランは登山なのだ、その範疇の中で早く移動する形態が「トレラン」だと言われている。だから遭難を回避するための対策、山に対する謙虚さの大事さを語っている。

「トレイルランニング」「山岳マラソン」「スカイランニング」その他にも色々な言い方がされていてカテゴリーが定まっていない領域だけど、求心力は間違いなくある。

道があれば、散歩する人もいればジョギングする人もいる。
山があれば、登る人もいれば、駈け上がる人もいる。
皆それぞれ楽しいんだ、それだけだ。

登山者に迷惑をかける様な事があるなら、かけないようにしましょう。
環境破壊になるような事があるら、ならないような大会にしましょう。
それは、アタリマエのことだ。

お山を楽しみたい人が、迷惑をかけず楽しみたいように出来ればいい。

私の持論だけど、お山に向かうのに群れだってどうするのって気がする。
お山は一人孤独に向かわなければ応えてくれないんじゃないかな。

もちろん、山道の整備やもしもの時の救助体制に見守られの事だが。













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